言語聴覚障害について

音声障害

風邪を引いて咳がひどく出る、お酒を飲み、ついカラオケで歌いすぎる、スポーツの応援に熱が入って長時間大声でどなるといった後に、声が嗄れた、声が出なくなったという経験はないでしょうか?

通常は風邪が治ったり、安静にしていると声も元通りに回復しますが、治らず長引いたり、悪化したりすることがあります。その他にも風邪を引いた訳でもないのに声がおかしい、声が出にくいということもあります。
このような声の障害を引き起こす疾患として、よく知られているものには喉頭炎、喉頭癌、声帯ポリープ、声帯結節などがあります。疾患によって治療方法は異なりますが、喉頭炎の場合には炎症を押さえるような薬物治療、喉頭癌の場合には癌治療が最優先されます。

声帯ポリープや声帯結節など誤った声の使い方をしたり、長時間声を酷使するために起きる声の障害に対しては、声の衛生指導を基本に発声法の指導が行われます。いずれも、音声障害に詳しい耳鼻咽喉科と言語聴覚士の診断と治療を受けることが必要です。