言語聴覚障害について
聴覚障害
耳の構造は外耳道などの外耳、鼓膜や耳小骨などの中耳、蝸牛などの内耳に分けられます。外耳と中耳は音を振動で伝える部分なので伝音系といい、内耳は電気信号で音を脳へと伝えるので感音系といいます。
中耳炎など伝音系に問題があると伝音性難聴となり、内耳に問題があると感音性難聴になります。その両方に問題があると混合性難聴になります。
伝音系の問題は耳鼻咽喉科で治療を受ければ聞こえが改善が期待できます。しかし、感音系の問題を改善することは難しく、基本的には補聴器を装用することによって聞こえの問題を軽減するようになります。
特に乳幼児の場合、聞こえに問題があると言葉の習得に影響が出るため、伝音性難聴の場合は治療を受けること、感音性難聴の場合は補聴器を早期に装用することが必要です。
中程度の難聴の場合は音や言葉に対する反応が得られるために聞こえの問題を見落としがちです。言葉が遅れている場合や発音がおかしいと感じられた場合はまず聞こえに問題がないかどうかを耳鼻咽喉科で調べてもらうことが大切です。
難聴が明らかになり補聴器が必要と判断された場合は、聞こえの程度、価格、操作性、審美性など様々な面から検討する必要があり、一人一人異なったものになります。補聴器を取り扱っている耳鼻咽喉科を受診しされることを勧めます。
言語訓練は病院、難聴幼児通園施設、聾学校などで受けることができます。