言語聴覚障害について

機能性構音障害

耳の聞こえに問題がなく、ことばを発するために必要な器官(唇や舌など)に異常がないにもかかわらず、発音がおかしい場合をいいます。未だ原因の特定や解明はされていないのが現状ですが、以下のことが考えられています。

  1. 発音に必要な器官(唇や舌など)の運動機能の未熟さ
  2. 誤った音と正しい音を弁別する力の遅れ
  3. ことばのモデルやことばの習得を支える言語環境の問題

そして、発音の誤り方には次のようなものがあります。

  1. 置換:「さかな」→「たかな」のように、発音されなければならない音「さ」が「た」と別の音に発音される状態をいいます。
  2. 省略:「でんわ」→「えんわ」のように発音されるべき子音が省略されている状態をいいます。
  3. 歪み:正しい音ではないが似ているような音にきこえ、日本語の音としては表現できない状態をいいます。

ことばの発達には個人差がとても大きいものですが、4~5歳になると日本語にある音のほとんどが言えるようになります。
また、発音の不明瞭さなどでコミュニケーションに困難をきたす事(周りからしてきされ心理的ダメージを受ける)もありますので、この4~5歳が発音訓練の目安とされています。